■6・30アキハバラ解放デモ実行委員会です■
まずはデモに参加された皆様、本当にお疲れ様でした。そしてご参加頂きありがとうございました。
今回の6・30アキハバラ解放デモ参加者は、錬成公園出発時に既に約450人、解散地点の和泉公園では500人超となっていました。これは水増し発表ではなく、所轄警察によるカウントも非公式に確認した上での、実行委員会としての公式発表です。
6・30アキハバラ解放デモはまさしくデモンストレーションの成功であったと思います。これだけの人々が自発的に秋葉原の一角に集まり、そして行進を行ったことは運営委員会としても素直に評価したいと思います。主催者側としてもこれだけの人数の方に参加して頂けるとは思っておりませんでした。むしろ予想外の集まりを作ってしまったことによる運営側の混乱もあり、終わってみれば一人の怪我人を出すことも無く無事に終えられたものの、読みの甘さと管理能力の低さは今後に向けて大いに反省したいと思っております。
この度の参加者の皆さんは、面白いことなら参加してみようと考えた人、コスプレをして歩きたい人、何か主張をしたい人、目立ちたい人、などなど様々な考えから参加されたと思いますが、「アキバが好き」というのはある程度共通の考えではないでしょうか。秋葉原は面白い街です。電気の街です。パーツの街です。趣味の街です。表現の街です。様々な顔を持つ秋葉原という街の奥深さ、そこが好きな皆さんの勝利なのです。
解散地点の和泉公園で何人かの参加者の方から「デモをやるためにはどうすればいいのか」との質問がありました。質問をされた方たちは、デモを表現・主張の場と感じてくれたのだと思います。別段、何かに対しての要求や反対ではなく、デモを表現の場に使うのも人々の正当な権利です。歩行者天国、ネット、コミケなど様々な表現の場はありますが、今回のデモをきっかけにしてデモ行進が表現・主張方法の一つとして認知されたのではないかと思っております。
もちろん成功点だけなく反省点も多数あります。
まずデモの雰囲気と余韻を味わって貰う場を設けられなかった点です。集合場所の錬成公園では「静かに」「静かに」、解散場所の和泉公園では「解散してください」「解散してください」と主催者側が叫んで回ることになってしまいまして、これは区の公園だということで様々な制約があったとはいえ、次回に向けての改善点と考えております。
またコスプレ参加大歓迎を呼び掛けていながら、着替える場所を殆ど準備出来なかったことがあります。着替え場所が充分にあればコスプレをしていたと言う方々がいらっしゃいました。これもまた今後の活動を考えるにあたって改善していきたいと考えます。
音響面ではサウンドデモを謳いながら、参加者の皆さん全員に音楽が聞こえなかった点があります。これが今回最大の反省点です。参加人数が予想以上に膨らんだことから警察から列を分けるように指導が入り、更に列が伸び、結局は中央部分にしか音楽が届きませんでした。先頭の「SOS団三次元支部」の方々や「中曽根OFF」の方々には主催者側の流す「ハレ晴れユカイ」「rodeo machine」で踊ったり歩いたりしてもらう予定でしたがほとんど聞こえず、最後尾の方々にも聞こえない。しかも演奏タイミングを間違える。それでも参加者の方々により歌いながら踊って頂き、本当にありがとうございました。そして主催者側としては申し訳ない限りです。これもまた今後、着実に改善したいと思います。
主張がぼやけているというご指摘もありますが、「秋葉原再開発反対」とか「表現規制阻止」を全面に打ち出した場合、これだけの参加者はなかったでしょう。イデオロギーなど言いたくも使いたくもありませんが、今回のデモの主張をあえてあげるならば「アキハバラが好き」というメッセージに集約されると思います。すなわち「アキバが好きな皆で一緒に街に繰り出し、様々や主張をしよう」ということです。
そうしたメッセージをより分かりやすく伝えてゆくためにも、次回以降デモを行う場合は、様々な主張や表現を織り交ぜることが出来るように、列を最初から2つか3つに分けては、主張する列と表現をする列に分ける等の対策を考えております。主張は主張として果敢に行ってゆこう、表現は表現としてもっとキラキラでワクワクを作り出してゆこう、そしてそれらが一体化したところに見える楽しい世界を目指していこう、そのように実行委員会は考えております。
この他にも色々とあるとは思いますが、運営委員内での反省会を行い、また建設的なご意見やご批判も大いに取り入れつつ、一ヶ月半後をめどに公式なまとめを発表させて頂きたいと思います。ですので参加の感想や問題点などをお伝え下さる方は、是非とも公式サイトからメールを実行委員会に御送付下さい。よろしくお願いします。
2007年7月2日 6・30アキハバラ解放デモ実行委員会
|